原爆で9人を失った、移動劇団「桜隊」の悲劇を辿って

ノンフィクション作家・堀川惠子の最新作『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』が、7月7日に発売された。 1945年8月6日、内務省から派遣されていた移動劇団「桜隊」の9人が被爆し、5人は爆心地そばの宿舎で即死、4人は広島では一命をとりとめたが、2週間後には全員避難先で死亡した。昭和演劇史でも有名な桜隊の受難である。 劇団の座長の丸山定夫は、戦前に一世を風靡した名優であった。築

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