つるちゃんは島に暮らす7歳の少女…

つるちゃんは島に暮らす7歳の少女。ある朝、島に敵が押し寄せてきた。耳をつんざき空を引き裂くような砲弾の音が島中に響いた▼つるちゃんは祖父母と母、弟と逃げ場を探し求めた。銃弾が祖母を撃ち抜いた。砲弾で母が倒れた。「ワラビンチャー(子どもたちよ)、ヒンギリヨー(逃げなさい)。ヌチドゥ タカラ(命こそ宝)」。それが母の最期の言葉だった▼祖父ともはぐれた2人は落ちていた芋をかじり、泥水をすすって命をつない

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