高橋弘希「日曜日の人々(サンデー・ピープル)」/古川真人「四時過ぎの船」/宮崎誉子「水田マリのわだかまり」

高橋弘希「日曜日の人々(サンデー・ピープル)」(「群像」6月号)は、芥川賞候補にもなった新潮新人賞受賞のデビュー作「指の骨」以来、1作ごとに果敢な挑戦を行ってきた気鋭作家による、新たな野心作である。一時期は恋人と言ってもいい関係にあった同い年の従姉(いとこ)が自殺し、大学生の「僕」のもとに彼女が残した手記が届けられる。そこには彼女が出入りしていた心に闇を抱える者たちが集うサークル「REM(レム)」

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