【インタビュー】小曽根真「ゲイリーのビブラフォンは音が見えるんです。湯気になってふわっと浮かんでくるのが見える」
一人の偉大なミュージシャンの音楽人生が、この日本で静かに幕を下ろそうとしている。ゲイリー・バートン、74歳。ビブラフォンという楽器の革新者として、優れた演奏家を育てる教育者として、ジャズ界のみならず現代の音楽シーンに巨大な足跡を刻んだ彼が、5月末から6月にかけて最後のツアーのために来日する。パートナーは、長年の師弟関係を超えてベスト・フレンドとお互いに呼び合う間柄となったピアニスト・小曽根真だ。<