【書評】成熟をしないことが村上春樹なりの筋の通し方

【書評】『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編・第2部 遷ろうメタファー編)/村上春樹・著/新潮社/各1800円+税 【評者】大塚英志(まんが原作者)  村上春樹の新作の評判が今一つのようだ。今になって同じ話の繰り返しだ、という批判は散見するが、『羊をめぐる冒険』以降、同じ構造の反復をずっとしてきたのに今更、言われてもな、と村上に同情する。  不評というより、正確には、いささか扱い兼ねているとい

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