【書評】貧乏自慢、食い道楽、旅行記、ダイエット…エッセイとはなにか、人はなぜエッセイを書くのか

『日本エッセイ小史』/酒井順子・著 【書評】『日本エッセイ小史』/酒井順子著/講談社 【評者】嵐山光三郎(作家)  一九八五年に始まった講談社エッセイ賞の第一回受賞作品は野坂昭如『我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ』と沢木耕太郎『バーボン・ストリート』で選考委員は大岡信、井上ひさし、丸谷才一、山口瞳の四氏。第二回は吉行淳之介と景山民夫、第四回は嵐山だった。同賞は酒井さんはじめ多くの逸材を発掘してきた

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