このクズな二股野郎は読者自身! 異常な共感性で魅せる 板倉梓『間くんは選べない』

『間くんは選べない』(双葉社)  板倉梓氏は、すこし泥臭さも感じる可愛げなタッチとは裏腹に、けっこう心に突き刺さる作品を描くから、たまらない。中でも、「週刊漫画TIMES」(芳文社)に連載された『あかつきの教室』は、後半になるに連れて物語の深刻さが増していき、グサグサと刺してくるから必読の作品だとオススメしたい。  また、ダラダラと連載することをよしとせず、物語を凝縮させて描く構成力にも評価する点

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