「ただ平和がほしいだけ」 民族闘争のはざまで、口ずさむ絶望の歌

撮影:高橋邦典  マクブレは歌詠みでもある。子供の頃から、今は亡き父親がよく歌ってくれ、それで自らも歌うようになった。 多くの市民が殺され、瓦礫と化したこの場所を訪れた時、思わず悲しみと絶望の歌が口をついて出た。  また市民が焼かれた/  ああ、私が目の見えない盲目ならばよかったのに/  神よ、私はもう死んだのです 長年続く民族闘争のはざまで、愛する夫や息子、娘を失った母親たちは数えきれぬほど存

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