「幸せなどなかったかも」クルドの町で拘束された息子の帰り待つ母・マクブレ

撮影:高橋邦典  瓦礫の上を案内してくれたマクブレは立ち止まり、泥にまみれてなかば埋もれていたカーペットを拾い上げた。 「私の家にあったものだわ」 地下室のあった建物のそばの彼女の家も、治安部隊によって取り壊された。市内の封鎖が終わった直後、警察が家に来て息子を逮捕した。「私の息子は戦闘員ではないと、警官に取りすがって止めようとしたわ。それでも『これ以上ついてくると、息子をひどい目にあわせるぞ』

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