貧困家庭の少女と初老作家の運命が昏くきらめく 『亀と観覧車』 (樋口有介 著)

ひぐちゆうすけ/1950年群馬県生まれ。70年代に世界各地を放浪し、多彩な職業を経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。〈柚木草平シリーズ〉〈風町サエシリーズ〉や、『船宿たき川捕物暦』など著書多数。 中央公論新社 1500円+税  ホテルの清掃員をしながら夜間高校に通う三代川涼子(みよかわすずこ)は、失職した父親と鬱病の母親とともに、古いアパートで生活保護を

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