『哭声/コクソン』の“ジャンル横断”はなぜ成立した? 無能な主人公の行動原理から探る

「ジャンルの壁に囚われない」とは、一見するとポジティブな言葉だ。しかし同時に、このスタイルに挑戦して「支離滅裂」「何がしたいのか分からない」と切り捨てられた作品はゴマンとある。ジャンルとは一つの筋である。ホラー映画ならホラー映画らしい展開が、アクション映画ならアクション映画らしい展開を観客は期待する。一本の映画内でジャンルの壁を超えることは、そういった予想や期待を裏切ることでもあるわけで……結果と

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