【見解】“効能”から離れた読書の愉悦 文化部・大矢和世

◆村上春樹さん新作発売 「今、お薦めの本は?」。よく聞かれる質問だ。でも本の好みは、人によって大きく異なるもの。この一冊、とたやすくは選べない。それでも雑誌やウェブサイトで、「泣きたいときにこの3冊」「ビジネスパーソン必読本10選」といった特集は絶えない。 現代人は時間が足りない。一方、読書には時間がかかる。貴重な時間を割くからには、それなりの“効能”を読書に求めるのだろう。出版社や書店は、感動や

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