詩人・伊藤比呂美はなぜ「切腹」に興味をひかれたのか

『切腹考』(伊藤比呂美 著) 「一番はじめは鴎外なんです」  伊藤さんは森鴎外の文体が好きで、鴎外が「阿部茶事談」をもとに史伝小説「阿部一族」を書いたように、「比呂美の『阿部一族』を書いてみたい」という思いをずっと持っていたそうだ。 「阿部一族」の舞台である熊本は、カリフォルニアと熊本を行き来する伊藤さんにとってなじみ深い土地である。さらに、その中で描かれる「切腹」は自身にとっての長年の関心事で

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