嵐山光三郎さんが愛する「虚と実がからみあう町・神楽坂」 2017/3/5 嵐山光三郎さん 週刊朝日の名物連載「コンセント抜いたか」がもうすぐ1千回。それを記念し、嵐山光三郎さんがこよなく愛する東京・神楽坂についてご寄稿くださった。* * * 立春を過ぎてから寒波が押しよせ、神楽坂の石畳の坂道に雪が降った。毘沙門天から軽子坂へ抜ける細道は巾二メートルほどで、むこう側から傘をさした人が歩いてくると、すれちがうときにぶつかってしまう。そのため、ちょっと傘をすぼめる。