なぜ音楽の「天才」は東京藝大を頂点とする秩序から排除されるのか

500頁を一気読み! 昨年秋から、クラシック音楽に関係するベストセラーが二点出ている。 ひとつは、直木賞を受賞した恩田睦著『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)、もうひとつは東京藝術大学の現役の学生に取材したノンフィクション、二宮敦人著『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』(新潮社)。 この二冊は、まったく関係ないが、続けて読むと、何かが見えてくる気がする。 まず『蜜蜂と遠雷』だ。 架空の日本国内で開

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