〈きょう平田オリザさん100分de名著出演〉低身長と戦地未経験…三島由紀夫を天才たらしめた「2つのコンプレックス」
市ケ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に乱入して、「憲法改正に決起せよ」などと演説する三島由紀夫。 三島由紀夫が戦後の日本文学を代表する作家であることは論を俟たない。1970年に陸上自衛隊市谷駐屯地で割腹自殺するまで、実に多くの作品をこの世に残した。その比類なき才能の源泉は、多々あった“コンプレックス”だともいわれる。劇作家の平田オリザさんは、三島の代表作『金閣寺』の根底には、三島特有のコンプレックスが