採れたて本!【国内ミステリ#11】

近年の江戸川乱歩賞受賞者の中でも、昨年、第68回受賞者となった荒木あかねに対する注目度は極めて高い。乱歩賞史上最年少受賞者という話題性もあったにせよ、それは付随的な事柄に過ぎず、やはり読者を驚かせたのは作品自体の質の高さだった。受賞作『此の世の果ての殺人』は、小惑星の接近で滅亡を間近に控えた世界を舞台にしつつ、2人の女性主人公による推理と冒険が清新な印象を与える作品だった。また、受賞後最初に発表し

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