手紙は検閲され、電話も盗聴される…原爆開発のために集められた500人以上の科学者と家族の“アンバランスな日常”

『新古事記』(村田喜代子 著)講談社 “原爆開発の父”の生涯を描いたアメリカ映画『オッペンハイマー』。伝記映画では過去最高の興行成績をあげた話題作だが、いろいろあって日本での公開が決まらない。不満に思う方々に本書をおすすめしたい。 『新古事記』というタイトルからは想像できないが、物語は第二次世界大戦終盤のアメリカ。「月面世界よりはまし」なロスアラモスの荒野に突如として現れた町が舞台である。住人は

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