「勝負のために恋人の身を売る」「モノクロだからできた演出」…戦後の焼野原で「麻雀」に魅入られた博徒たちの凄絶な人間ドラマを描いた映画「麻雀放浪記」の舞台ウラ
麻雀に魅入られた「坊や哲」をめぐる凄絶な人間ドラマは、時代を問わず観る者の心を打つ。戦後の復興の世に生きた男たちの輝きは、いまも色あせることはない。
映画『麻雀放浪記』/'84年公開の日本映画。原作は作家・阿佐田哲也の同名小説。敗戦直後の東京を舞台に、麻雀にのめり込んだ16歳の少年・坊や哲が、ドサ健や出目徳などの勝負師との出会いを通じて人生について学んでいく。
加賀まりこ/'43年、東京都生まれ。