他人と比べた時点で不幸は始まる、だったらやれることをやるだけ〜『トリプルセブン』読書感想文
伊坂幸太郎さんの小説の一番良いところは、世の中でいわゆる“勝ち組”と呼ばれるような人、生まれた時から容姿や能力でアドバンテージがある人、あるいはそう自覚していて他の人を見下してるような人が、必ずしも“勝たない”ところ。本作ではそういう人たちを“スイスイ人”と呼んでいたけど、特別な努力もしていないのに人生がスムーズでスイスイ生きられる人たち。対して、何をやってもうまくいかないとか、容姿で損してるとか