【茨城県】《連載:想いを紡ぐ 戦後78年》(6) 17歳で特攻隊員になった 伊藤義末さん(95) 茨城・高萩 家族へ遺書、辞世の句 #戦争の記憶
自身の戦争体験を語る元特攻隊員の伊藤義末さん=高萩市
■集団感染で出撃できず
「大君の御盾(みたて)となりて散らんとも 思いは遠し故郷の野辺」。17歳で特攻隊員に選ばれた伊藤義末(よしまつ)さん(95)=茨城県高萩市=は1945年3月、家族に宛てた遺書に、そんな辞世の句をつづった。
44年4月、海軍飛行予科練習生(予科練)として入隊。飛行機の操縦に必要な気象学、手旗信号などを徹底的にたたき込まれた