4歳で出征、父面影奪った戦争 振った日の丸、空の骨つぼ―遺族代表・横田さん「平和の尊さ」・終戦記念日
戦死した父や戦時中の体験を語る横田輝雄さん=10日、熊本市 「父は後ろ髪を引かれる思いだったろう」。熊本県菊池市の横田輝雄さん(83)は、4歳だった大戦末期、身重の母を残し出征する父を見送った。日の丸の旗を振ったこと、30歳で戦死した父の骨つぼがやけに軽かったことは覚えている。戦争に父の面影も奪われた。遺族代表として追悼の辞で、「いかに平和が尊いかを伝えたい」という。 農家の父正則さんと母ミドリさ