あなたの町は殺人鬼だらけかもしれない。第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した倉井眉介氏の最新作『怪物の町』
『怪物の町』(倉井眉介/宝島社文庫)
今年12月に映画の公開を控えている同名小説『怪物の木こり』で第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した、倉井眉介氏の最新作『怪物の町』(宝島社文庫)は、日常と異常の狭間を描くことで読者に新たな視野を与えるユニークな物語である。
主人公はあかね町に越してきた高校3年生の辻浦良太。塾からの帰りの夜、「怪物を見た」と姉が言っていたあかねの森公園に好奇心か