【中野翠のCINEMAコラム】さすがの美貌も衰え始めたエリザベートに突き抜けたおかしみがにじむ『エリザベート 1878』
ユニークな視点と粋な文章でまとめる名コラムニスト・中野翠さんが、おすすめ映画について語ります。この映画の主人公は、19世紀末、ヨーロッパの宮廷で一番の美貌と言われたオーストリアの皇妃・エリザベート。彼女が40歳を迎えた1年間に光を当て、その素顔を浮き彫りにしています。19世紀末、ヨーロッパの宮廷で一番の美貌と言われたオーストリアの皇妃・エリザベートの話だけれど、甘ったるくロマンティックな話ではない