『女神の見えざる手』――桜庭一樹のシネマ桜吹雪

“必要に迫られ、後から手に入れた特殊能力”を持つ主人公が妙に好きだ。例えば、目が見えないぶん凄い戦い方ができる座頭市とか。最近だと『ベイビー・ドライバー』の主人公も大好きだった。 “天才に生まれたゆえに日常生活では変人”というキャラとはちがう。逆だ。彼らにはまず才能じゃなくて欠損がある。そこを直せないから、フォローするために、別の能力を開発したのだ。  きっと、自分にもそういうところがあると感じて

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