従軍、被爆を越えて 酒蔵再興した8代目蔵元 清廉潔白、20歳の決意は「お国のために」 2023/5/2 ■「お国のために」20歳の決意 元香住鶴会長の福本幹夫さん(左から4人目)を囲む家族や香住鶴の元従業員ら=2020年9月、香美町香住区森(家族提供) 兵庫県香美町香住区小原の老舗酒造会社「香住鶴」の8代目蔵元で、元会長の福本幹夫さんが2022年2月28日、敗血症のため98歳で亡くなった。他界してから1年2カ月余り。敗戦後の食糧難や同業大手とのし烈な販売競争を乗り越え、同社成長の礎を築いた「