五木ひろし「劇場公演では銀幕の大スター、長谷川一夫さんの影響を大きく受けた。コンサートは約7000回、劇場公演では約5200回ステージに」
1964年(昭和39年)。東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催されるこの年に福井県出身の松山数夫という16歳の少年が東京駅に降り立った。
のちの「五木ひろし」―――誰もが認める国民的歌手である。芸能界に飛び込んで来年で60年。歩んできた歴史は、昭和の歌謡史そのものだ。五木ひろしが見た風景とは?語り継ぐべき日本の歌謡史とは―――。(構成◎吉田明美)【写真】いなせな着物姿!1982年新歌舞伎座