「きみのせいだよ…」やさしい口調で明かした“コーヒーが飲めなかった理由”

9 彼らが再会して以降、ヒョンソクの顔に笑みが浮かんだのは、今日が初めてだった。それはまるで、悪夢から覚めたようなほほ笑みだった。ヨンミは、看護主任の反対を押し切ってまでヒョンソクを病院の外に連れ出してきてよかったと思った。ヒョンソクもそれを望んでいたということは、彼の表情を見ると明白だった。ヒョンソクのほほ笑みはヨンミにとって贈りものになった。 カフェのテーブルにコーヒーが二つ載っていた。 「ず

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