風の彫刻家・新宮晋の原点は「絵描き」 親類に洋画界の第一人者、留学時は「褒めてない」推薦状

少年時代のあだ名は「絵描き」だった。児童画コンクールは入賞の常連。水彩画に没頭し、40時間、60時間とかけて完成させた。母はその才能を誰よりも信じ、ずっとそばで見守っていた。 小学生時代に描いた水彩「お正月」  新宮晋(85)は1937年、4人兄弟の末っ子として大阪府豊中市で生まれた。総合商社勤務の父は海外駐在が長く、骨董(こっとう)品の収集家でもあった。異国の品々が書斎からあふれ、家中に並

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