【「猫たちのアパートメント」評論】猫を愛でる肯定感と巨大団地の変貌の先にある光景

パリ郊外で解体される公営住宅、住人が僅かになった建物に少年がひとり取り残される。自分色の世界を作り上げる創造力の煌めきにロマの少女との淡い初恋を重ね、社会の片隅に生きる若者の姿を瑞々しく描いたフランス映画「GAGARINE ガガーリン」(2020)は鮮烈な印象を残す佳作だった。  一方、解体が迫るソウル南端の巨大団地から猫たちを救おうとする人々にフォーカスした「猫たちのアパートメント」はひと味違う

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