【#3】『先生とわたし』番外篇——高山宏のエキセントリックな肖像/後藤護

拙著『ゴシック・カルチャー入門』で「本邦ゴシック論の最高傑作」とぶち上げた一冊に、高山宏さんの『目の中の劇場』がある。この人、何を隠そう、私の師匠なのです。 御年75歳、通称「學魔(がくま)」——15万冊の本を読んだとか、5か国語が読めるとか、平均睡眠時間2時間とか、8歳で童貞を捨てた(!)とか、とにかく虚実入り乱れる怪しげな伝説に包まれた「知の巨人」。マニエリスムという伸縮自在の「知の如意棒」を

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