『島々清しゃ』は不器用な大人たちを包み込むーー沖縄の離島で“グルーヴ”が生まれるまで 2017/1/22 ちんだみが狂う。それは、登場人物それぞれが奏でる不協和音のようなものだろう。それが沖縄を代表する作曲家・普久原恒勇の名曲「島々清しゃ」によって一つの美しい音楽としてグルーヴする。 『島々清しゃ』は故・新藤兼人を祖父に持つ新藤風が手がけた、沖縄の離島を舞台にした映画である。 主人公うみ(伊東蒼)は、耳が良すぎて少しでも音のズレを感じると頭痛がしてしまう。 「ちんだみ狂ってる、わじわじする」