在宅医療に力を入れてきた元医師が綴る人の死。今はうまく想像できない最期を考える一冊に〜『百寿はそんなに目出度いことか』【中江有里が読む】

今注目の書籍を評者が紹介。今回取り上げるのは『百寿はそんなに目出度いことか 最期を自宅で迎えるために』(佐々木学 著/現代書館)。評者は女優で作家の中江有里さんです。* * * * * * * 揺らぐ患者と家族の心まで診てきた医師は 私の母は父に看取られて亡くなった。病の治療法が尽きたうえに、コロナ禍で入院すれば面会が叶わない。母は自宅で最期を過ごしたいと言った。 離れて暮らす私は何もできなかった

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