喫茶店の店員時代「目茶苦茶に殴られた」…そのひどい理由とは

第三話 熱い石ころ 三 二人はレストランに入って食事をした。 「おもしろかったか」 「まあね。今度はぼくが一度映画に誘おう」 大学に入ってから、映画の好きな友人の影響で、明夫はよく映画を見るようになっていた。友人が勧めてくれるのは『シベールの日曜日』『かくも長き不在』『終着駅』『道化師の夜』『灰とダイヤモンド』『甘い生活』というような映画だった。明夫がそんな映画の一つの題名を挙げると、 「いやあ、

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