【小説】襲われかけた少女を救うため…恐ろしい妖魔との闘い

旅人  妖魔の前に立ちはだかったのは、馬に乗った一人の男だった。男はおもむろに馬から降りると、手にした短槍を構える。数秒の間、両者の間で沈黙が流れ、突如として妖魔が男の方へ地響きとともに突進する。 男は突進してきた妖魔から身を翻し軽々と躱す。男の動きとともに束ねられた長髪が宙を舞い、弧を描く。男はまるで舞を舞っているかのように軽々とした身のこなしで妖魔を挑発する。突進を躱された妖魔は、踵を返し再び

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