吉岡里帆が盲信的な女性を熱演する、凄惨な沖縄戦を描く力作『島守の塔』

7月22日より『島守の塔』が公開されている。本作は約20万人、実に県民の4人に1人が犠牲となったという、太平洋戦争末期の沖縄戦を描いた映画だ。  本作で重要なのは、『二十四の瞳』(1952)や『この世界の片隅に』(2016)がそうだったように、戦争に参加する軍人ではなく、知事や警察部長や県職員、つまりは「戦争に巻き込まれ翻弄され続ける人たち」の姿を追ったことだろう。それをもって、本作には戦争そのも

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