「マンガとゴシック」:怪奇マンガの帝王、古賀新一の魅力再考——澁澤龍彥が『エコエコアザラク』に与えた影響

オカルトブームの70年代  かつて楳図かずおと並び称された、古賀新一という怪奇マンガ家がいた。いまでは代表作『エコエコアザラク』の名前だけが独り歩きしている印象で、若い読者には古賀の名前は馴染みが薄いかもしれない。とはいえ、米沢嘉博『戦後怪奇マンガ史』(鉄人文庫)でも「楳図かずおと古賀新一」という章が立てられているほどであるから、「怪奇マンガ」というジャンルにおいては非常に重要な作家なのである。

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