「警告的な映画を撮ろうとは思っていません」頽廃する街とそこに生きる人間たち…名匠が描く“1931年のベルリン”

ドイツ人作家エーリヒ・ケストナーが大人のための寓話『ファビアン あるモラリストの物語』を書き上げたのは1931年。ドイツが民主主義から独裁体制に変節する「ワイマール共和国」末期、頽廃する街とそこに生きる人間を同時代人の目を通して風刺たっぷりに描いた作品だった。しかし出版から1年半後、政権を握ったナチスから「不道徳」だとして焚書された。  それから90年。ドミニク・グラフ監督は同書を『さよなら、ベル

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