本当に面白いのか? 複雑な感情に包まれるスノッブな作品群 ハルミチヒロ『あにいもうと』

『あにいもうと』(白泉社)  スノッブで高度な作品を次々と送り出す、白泉社「楽園」での掲載作を収録した、ハルミチヒロ『あにいもうと』が発売になった。  白地が目立つ装幀というのが普及したのは、2004年に5回にわたって発売された「週刊わたしのおにいちゃん」の頃からだと記憶している。この時期、オタクからサブカルまで、多くの作品において装幀に白地を活かしたデザインが用いられた。その後、目新しさは消えて

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