低所得者は訴訟でも不利なのか。暗黒サスペンスのルーツ『ケイレブ・ウィリアムズ』復刊

大企業や自治体、さらには国を相手取った訴訟では、原告(団)が苦戦を強いられる。環境問題・薬害問題の告発(あるいは内部告発)の事案はどれも、貧しき者が訴訟でも不利だと示しているように感じる。 民主主義の平等がいちおうある程度実現した現代日本でさえこうなのだから、階級社会の18世紀英国はいうまでもない。そういった怖さを味わえる社会派サスペンス小説の古典、ウィリアム・ゴドウィンの『ケイレブ・ウィリアムズ...

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