【早見和真小説6選】 『八月の母』は、間違いなく作家・早見和真の勝負作だ。

最高到達点『八月の母』に至るまで、早見和真デビューから14年の軌跡を辿る。 吉田伸子(書評家) 「ちょっとこの作品を読んでもらえませんか?」  知り合いの編集者から送られてきたゲラ。それが、早見和真さんのデビュー作『ひゃくはち』だった。長い付き合いで、私の小説の好みも知っているし、何より編集者としての彼の“目”を信頼していたこともあり、二つ返事で引き受けて読んだ。読後すぐに、粗さはあるものの、

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