デビューから10年の塩田武士氏 新作で描いた「実を虚に織込み、虚が実を映し出す」

塩田武士氏が新作を語る 【著者インタビュー】塩田武士氏/『朱色の化身』/講談社/1925円  昭和31年4月23日早朝に福井県有数の温泉地を焼いた芦原大火に関して、住民らの様子が詳細に綴られる序章「湯の街炎上」から、数日前に突然消息を絶った伝説的ゲームクリエーター〈辻珠緒〉の行方に関して、元新聞記者のライター〈大路亨〉が証言をかき集める第一部「事実」。また彼が癌を患う元同業の父〈松江準平〉に頼まれ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE