『明日ちゃんのセーラー服』が魅せる「超現実」―美を追求する耽美な姿勢の原点とは【藤津亮太のアニメの門V 第79回】

『明日ちゃんのセーラー服』は「キャラクターの表現そのものが目的」といってもいい作品だ。そもそも原作が主人公の明日ちゃんを中心に、登場人物の一挙手一投足を注視するところに力点があり、さらに“決め”となるところはカラーにもなる。アニメはその原作の狙いを正面から受けてたった内容になっている。「女子中学生の存在感を魅力的に描く」という一点を、錐のように穿とうという本作の姿勢は、美的なものを追求するという言

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