アメリカから京都へやってきた青年が、四条大橋の真ん中で体感した“景色”…人生を変える「通路」が開かれた瞬間
『鴨川ランナー』(グレゴリー・ケズナジャット 著)講談社
第2回京都文学賞を受賞したこの作品は、アメリカ人である著者が日本語で書いた小説だ。主人公はアメリカの高校で日本語と出会い、研修旅行で2週間だけ京都を訪れる。地元の大学を出た後、あらためて日本へALTの教師としてやってくる。やがて日本文学に傾倒し、京都の大学で谷崎潤一郎を学ぶ。ストーリーは著者の実人生をなぞっているらしい。
たいそう面白