香山リカ氏解説、権力側にだけ表現の自由許される近未来描く書 2016/12/25 精神科医の香山リカ氏 年末年始はじっくりと本を読む良いチャンスだが、本読みの達人が選ぶ書は何か。精神科医の香山リカ氏は、国家の影を読み解く書として『植民人喰い条約 ひょうすべの国』(笙野頼子・著/河出書房新社/2000円+税)を推す。香山氏が同書を解説する。 * * * 作家・佐藤優氏のデビュー作は『国家の罠』だが、2017年はあらゆる場所にいま以上に「国家の影」がチラつく年になるだろう。