「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯生きてみるよ」 早逝の作家が遺した珠玉のラブストーリー
『余命10年』(小坂流加/文芸社)
「ちゃんと生きて!」 死ぬと分かっている者にできるのは残された者への思いやりだった―。作家・小坂流加が遺した小説『余命10年』が、2017年5月15日(月)に発売された。
20歳の茉莉は、数万人に1人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死