【「コレクティブ 国家の嘘」評論】批判や共感は押しつけない、ただただ積み重ねられた事実の圧倒的な迫力

ルーマニア出身のドキュメンタリー作家、アレクサンダー・ナナウの最新作。2015年にライブハウス「コレクティブ」で起こった大規模な火災事故(偶然撮影された事故映像に度肝を抜かれる)をきっかけに、国内の医療体制の腐敗が明らかになっていく。驚くべきは、被写体とカメラの距離の近さ。ナレーションによる状況説明や心情を語るインタビューは一切登場しない。驚くべき不正の数々が次々と明るみに出るが、カメラは取材対象

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