“声詠み”の力を持つ侍女が、ハズレ皇妃を皇后にするため奮闘する――新感覚の後宮小説、ここに誕生!

『後宮の百花輪』(瀬那和章/双葉社) その場所では、国中から集められた花が咲き乱れ、美しさを競っている――。  本書『後宮の百花輪』(瀬那和章/双葉社)はそんな書き出しからはじまっている。その場所とは、ただ一人の男を巡って多くの女たちが競いあう園――後宮だ。  主人公は、自らの過酷な運命を変えるために後宮入りを夢見る少女、明羽(めいう)。後宮入りといっても、明羽が目指すのは入内する妃の侍女として働

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