【書評】探偵のように工夫に光をあて、謎へ踏み込む ~『謎ときサリンジャー「自殺」したのは誰なのか』

今注目の書籍を評者が紹介。今回取り上げるのは『謎ときサリンジャー「自殺」したのは誰なのか』(竹内康浩、朴舜起著/新潮選書)。評者は詩人の川口晴美さんです。* * * * * * * 青春を超えた普遍的な文学と思索の世界が目の前に J・D・サリンジャーは青春の文学というイメージがある。私も若い頃『ライ麦畑でつかまえて』や短篇集『ナイン・ストーリーズ』などを愛読した。 謎の残るストーリーと哲学的な会話

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