角川映画45周年記念『犬神家の一族』4Kデジタル修復版。驚愕の高画質・高音質で甦った傑作の舞台裏に迫る(その1)
●4Kデジタル修復版の制作は、今は亡き市川崑監督との対話である 時は昭和51年。1976年。初めて耳にする“角川春樹事務所”が映画の製作を開始した。これがいわゆる“角川映画”の始まりだ。次々と繰り出される作品の面白さ、メディアを駆使したそれまで経験したことのなかったような展開によって瞬く間に映画界を、時代を、まさに席巻したのが角川映画である。もちろん当時の映画ファンにも大いなる驚きをもって熱狂的に